著者は子どもの頃から北原白秋の詩歌の魅力に捉えられていた。白秋の膨大な作品に向き合う中で、白秋の作品をさらに知り、味わい、嬉しい気持ちで心を満たした。白秋がこの世を去って80年あまりの歳月が過ぎたが、人の心には変わらぬものがある。本書は白秋の詩歌がこれからも読まれ、歌われ、愛され続けることを願い、白秋の詩歌の魅力を少しでも伝えたいとの思いで編まれた。各作品の生まれる源泉を探り、白秋の奏でる優しい世界を紹介する。